1.大工の手仕事
木の性質を知りぬいた製材所が丸太を柱、梁に加工します。その部材を自社大工が木の種類や癖を見極めながら木材を振り分け、墨付けをし、一本一本手刻み加工して組み上げます。職人の丁寧な手仕事が、安心安全な家づくりを支えます。
2.伝統工法で組み上げる
木組みと貫、土壁を基本とする伝統工法は、柔らかく粘りのある構造(柔構造)とされています。梁や柱を互いに組み合わせ、昔ながらの長ほぞ、込栓、楔などで固定して骨組みを構成します。構造体が空間をつくり、そのまま意匠となるので、プラン、強度、組み方、樹種を同時に検討します。
3.暮らしにあった自由設計
ご家族ひとりひとりの考える暮らしについて夢や想いをお聞かせ下さい。希望、敷地、気候風土にあったプランを提案いたします。打ち合わせから引き渡しまで自社設計士が丁寧に対応いたします。
4.光と風を設計する
建物の軒の深さや庇のデザイン、植栽、すだれを設けるなどして日当たりを調節します。風の流れに配慮し、戸や窓の配置、大きさ、種類を計画します。吹き抜けをつくり上部に換気用の窓を設置することで、垂直方向に風や熱の流れをつくりだします。
5.素材へのこだわり
土壁や漆喰壁、無垢の床材(桧や杉)等、調質性のある自然素材を積極的に使います。屋根や外壁は日本古来の素材を見直した『木・金・土・石』でつくります。きちんと手をかけることで時が経つほどに風合いの増す楽しみもあります。
6.人と環境に優しい家
断熱材はペットボトル再生品や羊毛を、塗料は100%植物油の安全な天然木材用塗料を使用します。木材は気候風土に合う地元のものを使い、輸入材や合板、集成材はできる限り使用しません。無垢の木のぬくもりが素足に心地よい、思わず深呼吸したくなる住まいをめざします。
7.火のある暮らし
冬の暖は薪ストーブで火のある暮らしを始めませんか。薪ストーブの熱が壁に蓄熱され、吹き抜けを介し家のどこでも暖かです。料理をしたり、ゆらめく炎を眺めたり、心地よい時間を過ごせます。薪割りなどの冬支度も家族の楽しみになりそうです。
8.家づくりを楽しむ工夫
ご希望のお客様には塗装や左官工事をしていただく事もあります。ご家族の思い出にもなり、家への愛着がより一層増すのではないでしょうか。山や製材所見学、薪割り体験、工作教室などに参加して、家づくりを存分に楽しんでみて下さい。
10.庭と家庭菜園
豊富な緑は、夏涼しく冬暖かい自然の空調として機能します。夏、緑の蒸散作用により風の流れをつくり、木陰は日差しを調整します。冬になれば樹木が落葉し、暖かい日差しが注ぎます。北側の樹は防風の役目もはたします。四季折々の草花の咲く庭や菜園は、ご家族の暮らしをいきいきと彩り、緑の成長とともに家の佇まいも育まれます。