はじめまして。安土建築工房です。

代表取締役 西澤由男

私たちは日頃から“家”は決して柱と梁だけで立っているものではないと考えています。“住み人の夢”と“創り手の誇り”とそれを認めた“その土地の懐の深さ”というそれぞれの“念い”によってこそ存在しているのです。
ですから21世紀を迎えてあらためて掲げたのが「“人間力”で住まいを創る。」というテーマ。リストラによる省人力化や機械化が叫ばれる現代だからこそ小手先の機械力に頼らず“ひとの心”で感じ“ひとの頭”で考え“ひとの手”で創ることを大切にしたいと考えています。
そんなときに期待したいのが社員ひとり一人が今日の日まで積み上げてきたそれぞれの“歴史”と“生き様”。異業種の世界を経験してからの転職者がいたり、関東、中部、関西と出身地の違う社員がいたりと、バラエティ豊かですが、その経歴こそがわが社の“宝”です。
全人格と全才能を活かし切る“社員ひとり一人の知恵と技能の総和をもって人々の幸福化に貢献できる企業でありたい”・・・。
毎朝の朝礼で唱和するこの社是の実践こそがわが社の存在価値だと思っています。


私たちが目指すもの。 安土建築工房のコンセプト

子育てのための住まい、そして…  ~ゆたかな人生のために~

私たちは、何のために住まいを創るのでしょう?!・・・
21世紀に入って、ますます私たちの生活は多様化してきていますが、こういう時には 複雑になってしまった人間のくらしではなく、ひとつ次元を落として 鳥や動物たちはどうしているのかと目を向けると、案外ストレートに いちばん大切にしなければいけない 大事なことがらが 見えてくるものです。

たとえば、「ツバメの巣」。
彼らは 春から夏にかけて 人家の軒に巣を作りますが、これは 風雨や外敵から 卵や雛(ひな)を守るためであり、やがてひな鳥が巣立つと 惜しげもなく、もうその巣は 置きざりにされてしまいます。 まさに、この例からもわかるように 彼らにとっての住まいづくりの第一の目的は、「子育てのため」だったということです。
(ちなみに、10月中旬に南へ渡るまでは、西の湖のヨシ地に 居たりするようですが…。)

他でもなく、私たち人間にとっても「子育て」は 人生において たいへん大きなしごとであり、そのために 住まいを整えるということは 最も大切な 目的の一つです。
また、大概の動物たちは、数か月から1年、どれほど長くても 数年で成人し 親離れをしますが、私たち人間だけは 成人するのに20年、結婚して巣立つまでには 25年から30年近くも かかってしまいます。
ということは、人間には どんな動物よりも長く 「子育てのため」の住まいが 必要だということでもあります。

それでは、その間に どんなことが行われ、何が必要になってくるのでしょうか・・・
より豊かに子育てをするために ぜひ 整えておきたいと言われているのが、次の「4つの環境」です。

一つ目は、心を込めて美しく準備された 快適な環境=「物質の環境」(整理整頓が大切です!)、
二つ目は、毎日安定して繰り返される 生活リズム=「生命の環境」(規則正しい生活です!)、
三つ目は、夫婦や親子の 尊重しあう関係性=「心の環境」(バランスの良い人間関係がたいせつ!)、
四つ目は、自分たちの家族にはどういう文化があり、どんな価値観を大切にしているか=「精神の環境」(私たちは何を理想として目指すか…です!)

という4つの側面から家庭環境を養っていくことが、子育てには大事だと言われているのです。

これらを見ると、子育て空間と言っても、けっして「子供の家」を創るのが本意ではありません。どちらかというと、大人が しっかりと地に足をつけて暮らす姿や、夫婦や親子の良好な信頼関係が大切で、その家族が どういうものの考え方や 生き方を理想としているのかということを 確立することこそが 大切なのです。

そう考えると・・・
実は、「子供を育てる」ための住まいは、
大人自身が子供たちに対して 目指すべき理想の姿を見せられる「親の住まい」を創ることだったということが見えてきます。

また、成長の途上にある子供たちにとって「成人するまでのすべての機会が、成長のチャンスになる」としたら、近い将来に必要とされそうな環境を、親が先回りして与える必要はなさそうです。 (むしろ 成長の芽を摘むことに なりかねません…。)
子供が 自ら欲しくなったときに、やりたくなったことを 自主的にやることこそが、彼らの成長のための 大事な経験になるのです。
そっと そばにいて、見守っていてさえやれば 充分なのかもしれませんね。

それらを踏まえて 私たちは・・・
これから 人生の最も大切な事業の一つである 「子育て」をされる世代のみなさんに、そのお子さまの 成長段階にあわせて、もっともふさわしい環境を準備する お手伝いができたら幸いだと 考えています。
私たちは、そのために居る 一番身近な会社になりたいと 願っているのです。

もちろん・・・
誕生から成人までに 25年、結婚して子育てをして 25年、夫婦に戻って 25年… と考えると、子育て後もまた 四半世紀以上を 夫婦で暮らします。この期間も 人生の実りを味わう たいへん大切な時間です。

人間は成人してからもなお 、さらに成長し、成熟していきます。
同時に、そのための ふさわしい環境も あるはずです。
ぜひ一緒に、一つひとつ確認しながら その時々の 住まいの環境を整えていきましょう。

ずっと 私たちは ここに居て、
みなさまの「幸せのため」の住まいづくりを こころより応援しています!!

(参考文献 「おうちでできるシュタイナーの子育て」クレヨンハウス編集部編 発行 株式会社クレヨンハウス)


代表略歴

1958 滋賀県安土町に生まれる
1979 東京デザイン専門学校(前東京デザインアカデミー) 建築士科卒業 都内 設計会社勤務 県内 建設会社勤務
1984.02 一級建築士取得 大臣179882号
1990.11 株式会社安土建築工房設立 専務に着任
1997 家族とともにドイツに住む(子供たちはシュタイナー学校・幼稚園へ編入)
1999.04 代表取締役社長に就任
2000 中小企業家同友会に入会 現在 安土町商工会理事 東近江蒲生地区青少年育成会議委員 安土中学校評議員 社会福祉法人きぼう評議員ほか
2008~ ポリテクカレッジ滋賀 非常勤講師
社是・行動指針・社訓