「日本の伝統技術の継承」と「風土に根ざした建築」をコンセプトに21世紀の本当にあるべき暮らしの姿を追求しています。
ANZUCCI WOOD WORKS
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2007年10月15日
[ 11:49 ] [ 16.木と土と共に暮らす家 ]

     DSCN0950.JPG
  10月始めの秋晴れの日に、土壁を塗る左官職人が集まりました。
 写真を撮りに行くと、みなさんで休憩をしていました。
 こんなにたくさん来てくれているとは思っていなかったので、びっくりしてしましました。
 でも、以前は土壁を塗るのに近所の人や親戚の人が手伝いに来て、
 当たり前の光景だったようです。
 この頃は少なくなって、職人さんの高齢化が目立ちます。
 この日も、シニア世代の方が頑張っておられました。
 その耐力と元気さに関心してしまいました。
 

     DSCN0952.JPG
 竹と縄で格子状に編んだ竹小舞(土壁下地)
 このうえに、土にわらを混ぜ、寝かせて発酵したものを塗ります(荒壁塗り)。
 
DSCN0962.JPGDSCN0953.JPG
 荒壁塗りの様子
 一人が塗り、もう一人が土を渡す。これを繰り返します。
 なかなかの重労働です。
 
  DSCN0951.JPG DSCN0958.JPG
 高いところにはフォークのような道具を使って上手に投げます。
 
     DSCN0954.JPG
 これは内側から見た様子。荒壁が間からにゅっと出ています。
 土がはみ出ることで、竹小舞から落ちないのですね。
 片側に荒壁を塗り、2週間ほど乾かします。
 そして、内側を塗って荒壁完成。
 その後は土と砂、わらなどを混ぜた中塗り、
 漆喰や珪藻土で仕上げなど塗り重ねていくことで、
 土壁本来の表情や性能を発揮します。
 
  土壁は伝統工法で主に用いられ、調湿性能が高く蓄熱の役割も果たし、
 湿気の多い日本の風土に適した特徴を持ちます。
 さらに、貫が通っているので自身に強い機能をも併せ持つ素材です。
 
  身体にやさしい自然素材が良いと頻繁に言われる現在、
 自然志向の人が増えてはきましたが、予算や工期の面で
 なかなか使われることがない土壁。
 伝統工法を残していくという意味でも、無くしてはならないものだと思います。
  職人の高齢化と、若い職人の習う場が無いという今、
 土壁を残していくよう、努力していかなければと感じました。 (m-!-m)

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